2009年03月06日

指揮者・演出家紹介@:ミハイル・プレトニョフ[ボリショイ・オペラ]

指揮者や演出家をシリーズでご紹介します!
今回は「スペードの女王」を振る、プレトニョフの紹介です!

03 Mikhail Pletnev © photo by Davir Yusupov.jpgプレトニョフ、という名前を聞くと「世界的ピアニスト」「旋風を巻き起こしたカーネギー・ホールリサイタル」をイメージする方、ソヴィエト連邦崩壊後ロシアで初めての民間オーケストラ「ロシア・ナショナル管弦楽団」を設立した指揮者の顔を思い浮かべる方、両方いらっしゃるかと思います。
どちらもプレトニョフなのですが、今年の6月には新しいオペラ指揮者の顔が加わります。

少し眠そうな顔、とぼとぼとした足取りでインタビュールームに来てくださったマエストロ。カメラのフラッシュが苦手、インタビュー嫌い、という噂を聞いていたので、緊張しながら始まった取材でしたが、話を聞いているうちにマエストロの音楽への熱い思いと、ステージでのハプニングをいたずらっ子のような表情が印象に残りました。

「以前からスペードの女王は、最も素晴らしいオペラ作品だと思っていました。ですから、初めて指揮する作品は“スペードの女王”以外には考えられなかったのです。」と語るマエストロ。お母様、がオペラ歌手の伴奏をしていた関係で、ボリショイ劇場の黄金時代の舞台をいつも聴いていたそう。そして、今回はマエストロの思い描いていたとおりの舞台が、演出家フォーキンに会い実現したそうです。「私は『音楽至上主義』とでも言えば良いのでしょうか、何よりもチャイコフスキーの素晴らしい音楽が優先するという舞台作品を作りたかったのです。そのことにフォーキンが共感し、音楽にこだわりながら、しかもスペードの女王の神秘的な魅力を充分に表してくれる舞台ができたことは、本当に幸福なことでした」と自信に満ちた表情。
11 Mikhail Pletnev © photo by Davir Yusupov.jpg
今回の来日公演は、当代きっての伯爵夫人役のオブラスツォーワ、ゲルマン役のガルージンが出演することでも話題です。そのことを聞くと、「もちろんこの2人が世界的にも名声を得た素晴らしい歌手だということは知っています。しかし、私は劇場に本番に出演する歌手は、しっかりとリハーサルに参加でき、私とともに音楽を、舞台を作り上げていける人にして欲しい、ということを伝え、条件にしました」とのこと。つまり、2人をはじめとする歌手たちは、マエストロとともに舞台を作り上げたことのある、信頼をおいているキャストだということ。

「声高に、アピールする」ということは全くしない、マエストロ。
そんなマエストロが、スペードの女王については、美しく、神秘的で、魔法のようで、情熱的で、冷淡で、狂気に満ち、最後は会場を熱狂と興奮の世界に誘う作品、とマエストロ自身がこの舞台にとらわれているかのような目で話してくださいました。
(それでも、スペードの女王の、ギリシャ神殿のような柱が効果的に使われた舞台セットに話が移ると、実はこの柱の間に挟まって抜けなくなってしまった歌手がいてね・・・ムフフ・・・聞きたいだろ!と、話し出し、取材陣がゲラゲラ笑う様子を嬉しそうに見ていましたよ!)
08 The Queen of Spades © photo by Davir Yusupov-Bolshoi.jpg
ボリショイ・オペラ日本公演の後は、ロシア・ナショナル管弦楽団の日本ツアーが予定されているプレトニョフ。「プレトニョフ・祭り」とも言っても過言ではないほど充実した音楽を存分にお聴きいただける機会を、どうぞお楽しみに。

posted by Japan Arts at 19:00 | ボリショイ・オペラ2009>キャスト紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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