2009年05月22日

朝日カルチャーセンターでの公開講座レポート[ボリショイ・オペラ]

5月21日、朝日カルチャーセンターで堀内修さんの公開講座 「ボリショイ・オペラとチャイコフスキーのオペラ」が行われました。
18世紀からの伝統を持つ劇場の歴史、ロシア帝政時代末期にはスタニスラフスキーや、メイエルホリドといった現在の演劇界に多大な影響を与えた演出家たちが活躍し、世界のオペラ界の牽引したことをお話くださいました。
ボリショイ・オペラは戦後1970年、1989年、1995年と来日しており、今回の公演はなんと14年ぶり。
そこで上演される2作品「エフゲニー・オネーギン」「スペードの女王」は、最近の演出によるもので、歌が素晴らしいのはもちろんのこと、演劇的要素が非常に強く、作品を十分に深く味わうことができるとのこと。
講座では、メトロポリタン歌劇場版(フレミング&ホロストフスキー)や、ザルツブルグ音楽祭で行われたバレンボイム指揮の「エフゲニー・オネーギン」と、見比べながら、ボリショイ・オペラ版の魅力を垣間見ることができました。
特に印象的だったのは、「エフゲニー・オネーギン」の幕切れ。
ボリショイ・オペラ版では、すがりつくオネーギンをタチアーナが振り切ったところに、グレーミンが登場・・・。これは、タチアーナが自分のオネーギンとの過去を含めた全てをグレーミンに打ち明けていること、グレーミンの度量の広さを現しており、驚かされるのですが説得力がありました。「人間の愛」についてより考えさせられます。
また「スペードの女王」ではオブラスツォーワやガルージンといった「世界の伯爵夫人」「世界のゲルマン」が登場する“千両役者"が揃った舞台への期待が語られました。さらに、ゲルマンがリーザに賭博場に行く前のシーンを見比べ。
歌、歌手の動きや表情を見ているだけで、物語に入り込んでしまう説得力が、今回のボリショイ版から溢れていました。
P5218317kouen.jpg
「エフゲニー・オネーギン」は、日本公演の後、ミラノでの上演も決まっているそう。
2008年パリ・オペラ座での上演も大成功したボリショイ・オペラは、 まさにオペラ界に新しい風を吹き込み始めているようです。

posted by Japan Arts at 14:56 | ボリショイ・オペラ2009>NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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