2011年02月13日

[マリインスキー・オペラ]初日終演後 アフターパフォーマンストークを開催

2/11 マリインスキー・オペラ「影のない女」初日は大成功
_DSC0322.jpg

終演後に演出家ジョナサン・ケントがアフターパフォーマンストークに登場!
_DSC0340.JPG
ジョナサン・ケント氏

Q:「影のない女」は難解なオペラと言われていますが。
A:おっしゃる通りです。特にホフマンスタールが書いたリブレットが難解です。しかし同時にこのオペラではR.シュトラウスの書いた最も美しい音楽を聴くことができます。
この作品が書かれた時代はフロイト、ニーチェ、ショーペンハウアーらが活躍していた時代です。知的な時代の作品と言うことが出来ると思います。ご存じのようにこの作品には二つの世界があります。一つはバラクの妻の世界、つまり日常の世界、もうひとつは天上あるいは幻想の世界です。バラクの妻は他の世界での生活を夢見て求めている。そして天上の世界で生きる皇后は現実の世界を求めています。そしてこの二人が出会い、融合することで、お互いの世界における事実と向き合います。またそれぞれが拒否あるいは欲する子供の存在もとても重要となります。影の存在はユングによれば自分が「見たくないもの」と言い換えることができます。この「見たくないもの」を受け入れることにより一人前の人間になるということも非常に重要だと思います。

Q:今回の演出の時代設定は?
A:天上の世界は幻想の世界ですので、イマジネーションの世界です。ガーゼ(紗幕)の後ろで描いています。私は今回の演出でロシア民族的なファンタジーをこの世界で描くことを試みました。一方バラクの方は世界中の工業都市にはどこにでもある現代の普通の世界を描いています。

Q:あなたはいつも照明、振付、映像など同じチームで仕事にあたっているとききましたが?
A:私たちが5人でチームを組んでおり、15年間同じチームで仕事を行っています。多くの時間をかけて関係を作ることは素晴らしいことだと考えます。また皆で一つの作品に取り組むことは私にとってかけがいのないことと言えます。

Q:ゲルギエフおよびマリインスキー劇場については?
A:ゲルギエフ氏はいわずと知れた世界を代表する指揮者の一人です。彼の音楽はある意味野性的といえるほど強烈なもので、私は彼の音楽が大好きです。
マリインスキー劇場では「エレクトラ」そして「影のない女」を演出致しました。劇場で働いている全員がプロフェッショナルな素晴らしい場所です。「影のない女」のような上演不可能と言われるほど難しいオペラを劇場の歌手だけで上演してしまうカンパニーです。このことはマリインスキー劇場のレベルの高さを表しています。私はこのプロダクション(「影のない女」)を誇りに思っています。将来的にも声を掛けていただければいつでもマリインスキー劇場で仕事がしたいと考えています。
posted by Japan Arts at 12:34 | オペラNEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。