2012年07月25日

現地ソフィアで佐藤しのぶ主演の「トスカ」!

2012年6月29日にブルガリアのソフィア国立歌劇場にて、佐藤しのぶ主演の「トスカ」が上演されました。
512.jpg
毅然として美しいトスカを迫真の演技で歌い上げた佐藤しのぶは、オペラ歌手であるとともに、舞台人としての稀有な資質をしめし、満場の聴衆から熱い拍手が贈られました。
演出は、スピーディでまさにスリリングな展開!
そして、最後は衝撃的な結末が、、、。ヨーロッパでも高い評価を得た舞台で、ソフィア国立歌劇場の総裁であるプラーメン・カルターロフの自信作です。

ソフィア国立歌劇場「トスカ」
演出:プラーメン・カルターロフ / 指揮:アレッサンドロ・サンジョルジ
トスカ:佐藤しのぶ
カヴァラドッシ:マルティン・イリエフ
スカルピア:ビッセル・ゲオルギエフ
アンジェロッティ:アンゲル・フリストフ

PHOTO VIKCTOR  VICTOROV (34).jpg

舞台の天井を覆うような大きな十字架は迫力満点で、この十字架が全ての重要な場面での鍵を握ることになります。

032.jpg
カヴァラドッシ役のマルティン・イリエフは、全編を通じて朗々と歌い上げる声のドラマティックテナーです。政治の理想に燃える志の高い、そしてトスカを愛する心優しいカヴァラドッシを好演しました。

PHOTO VICTOR VICTOROV (34).jpg
ローマカソリックの賛美歌「テ・デウム」のシーンの演出効果は見事で、カルターロフ演出の見せ所です。奥からローマ市民や、ローマ司教などが現れて、フォーメーションを縦横に変えつつ「テ・デウム」を歌い上げます。
堂々たる合唱とスカルピアの不気味な決意の歌唱は見ごたえ&聴きごたえもあり、さすがに声の王国ブルガリアの底力を感じさせられました。

469.jpg
 第二幕のスカルピアの宮殿で、トスカがカヴァラドッシの赦免をスカルピアに乞う場面は、実に劇的でスピーディに物語が進行します。
スカルピアが情欲全開でトスカに迫る場面では、トスカが抗いつつ、拒みつつも果敢に挑んでいく様は、緊迫感に溢れ、観るものに息つく間を与えないほどでした。
 トスカが絶望に打ちひしがれ、神に不条理を訴え、救いを求める「歌に生き、恋に生き」では、顔の表情はもちろん、指先にまで神経が行き渡り、まさに佐藤しのぶはトスカそのもので、複雑な心情が投影された歌唱には胸がしめつけられました。
アリアの後は会場からブラボーがでて、長い拍手が続きました。

627.jpg
 そして、第3幕。重い鎖に繋がれ、瀕死に近い状態のカヴァラドッシ。そこに、「スカルピアから通行証を得た」と白いスカーフをまとったトスカが、喜びを満面に表れるが、それとは対比的に、カヴァラドッシが「そんなにうまく事が進むわけがない」という一瞬の表情まで、演技が行き届き、まさにヴェリズモオペラを感じました。

597.jpg
 そして、偽の処刑は本物となり、命を落とすカヴァラドッシ。それに気がついて動転するトスカ。
クライマックスでは、天井から血の色になった十字架が床に覆いかぶさるように傾き、、、、衝撃的な結末へ、、、

 

カーテンコールではスタンディングオベーションでした。
日本公演は11月です。
どうぞお楽しみに!



ソフィア国立歌劇場

 《マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ
       プッチーニ:ジャンニ・スキッキ》
 □11月4日(日) 15:00 よこすか芸術劇場
 □11月11日(日) 17:00 千葉県文化会館
 □11月15日(木) 18:30 東京文化会館

 《プッチーニ:トスカ》
 □11月3日(土) 15:00 川口総合文化センター・リリア
 □11月17日(土) 14:00 東京文化会館
 □11月18日(日) 14:00 東京文化会館

公演の詳細はこちらから
posted by Japan Arts at 10:16 | ソフィア国立歌劇場>レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。