2011年02月20日

マリインスキー・オペラ最終日、大成功![マリインスキー・オペラ]

2月20日「トゥーランドット」でマリインスキー・オペラの日本ツアー2011は終了しました。
全てのお客さま、スタッフとともに素晴らしい公演は、大成功のうちに幕を閉じることができました!

本当にありがとうございました!
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ゲルギエフの迫力のあるサウンド、グレギーナの力強いトゥーランドット、ガルージンのドラマティックな歌声、そしてゲルズマーワの素晴らしいアリアに涙しました。
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会場は熱気に包まれました!

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終演後、シャンパンで乾杯!
美しい歌声で魅了したゲルズマーワ。

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今回、大活躍をしたウメーロフ。
「影のない女」「特別コンサート」「トゥーランドット」と彼を歌声を聴かない日はありませんでした!
そんな彼に焼酎をプレゼント!

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今回、体調を崩していたグレギーナを救ったドクター。
彼女の素晴らしい歌声を聴けたのも彼のおかげです!

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お疲れ様!マエストロ!
グビっグビっと豪快に飲んでいました。
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2011年02月19日

「トゥーランドット」2日目レポート[マリインスキー・オペラ]

2月19日「トゥーランドット」2日目。
ゲルギエフの指揮による素晴らしいオーケストラをお楽しみ頂けたかと思います!
本日の舞台裏の様子をお届けします。

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休憩中のウメーロフを発見。片手には買ったばかりのアイス。

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リュー役のナターリア・ティムチェンコ。
アリアの後「コングラチュレーション!」と声をかけるとニッコリ。

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カーテンコール。
カラフ役のアフメド・アガディも「誰も寝てはならぬ」で会場を盛り上げました。

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マエストロ・ゲルギエフのカーテンコール待ち。

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マエストロがサインをして完成!!
しばらく嬉しそうに全員のサインを眺めていました。
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いよいよ明日はフィナーレ!
ぜひ、NHKホールにお越し下さい!!


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演情報≫
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
詳しい情報は公式ホームページへ
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「トゥーランドット」初日大成功![マリインスキー・オペラ]

2/18の「トゥーランドット」初日は大成功!
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ゴルディの力強い歌声はNHKホールも広く感じさせないほど!
そして、ガルージンの「誰も寝てはならぬ」、ゲルズマーワのリューのアリアで
会場は感動に包まれました。

明日は、マリア・グレギーナがトゥーランドット姫役で登場!
「トゥーランドット」は残り2公演!見逃せません。


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演情報≫
[日程]
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
詳しい情報は公式ホームページへ
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2011年02月18日

「トゥーランドット」リハーサル・レポート[マリインスキー・オペラ]

17日はトゥーランドットのリハーサルがありました。
この日はトゥーランドット役にイリーナ・ゴルディ、カラフ役にウラディーミル・ガルージン、リュー役はヒブラ・ゲルズマーワで行いました。
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緊張の謎解きの場面。
ゴルディはトゥーランドット姫にぴったりな威厳のある歌声。

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リューのアリア"氷のような姫君の心も”
ヒブラのしっとりとした歌声、涙なしでは見られません。

ガルージンの“誰も寝てはならぬ”は、言うまでもなく素晴らしく
拍手喝采間違いなしでしょう!

【インタビュー】
ウラディーミル・ガルージン(カラフ役 18日/20日出演)
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<夫人のナターリア・ティムチェンコは19日のリュー役で出演>

Q:あなたはカラフ役を世界中で歌われていると思いますが、
この役を演唱する上で、最も大切にされていることは何ですか?
A:まず最も重要なことはプッチーニの書いた美しい音楽を大切にすることです。
そして美しい人間になり勇気を出せる人間に舞台上でなりきることです。
カラフという人間は常に危険や死と隣り合わせに生きてきたマイノリティーとも言えるタタール人であり、初恋の人である美しいトゥーランドット姫を手に入れるために自らの命をも捨てることが出来る人間です。そのような複雑なバックグランドと無垢さを同時に表現する必要があると思います。


ヒブラ・ゲルズマーワ(リュー役 18日/20日出演)
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Q:あなたはご自身の声を大切にされ、レパートリー選びにも慎重にされてきた方だと思いますが、あなたにとってリュウ役はどのような位置を占めるものですか?
A:まず、言えることは何よりもこの役が大好きだということです。リュウは多様な性格を持っていますが、そのすべてを支配するものは「愛」です。私自身、それは綺麗に折りたたまれた紙のような「愛」だと感じています。そして舞台に登場した瞬間から明るい光のような「愛」を表現する必要があります。そしてそのクライマックスがリュウの最期のアリアなのです。


〜舞台裏〜
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舞台の床はかなりの傾斜で、中央の円盤は斜めにせり出し回転します!

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骨組みもマリインスキー劇場から運ばれきます。
マリインスキー劇場の舞台は傾斜があるので日本で使う場合には
水平になるよう写真のように緑色の板(?)を使い組み立ていきます。

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今回の来日公演で大活躍のユーリー・ヴォロビエフ。
トゥーランドットではティムール役で出演。とってもお茶目な彼です。

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こちらも、とっても愛想のいいヴィクトル・ヴィフロフ。
皇帝アルトゥム役で出演します。

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“無垢の象徴”子供たちの合唱で出演している杉並児童合唱団。
休憩中、真剣に指導を受ける子供たち。


“完全燃焼の一週間”、最後の3日間は「トゥーランドット」で!
2011年マリインスキー・オペラ来日公演の締めくくりに相応しい公演になること間違いなしです!


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演情報≫
[日程]
2011年2月18日(金) 18:30 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
詳しい情報は公式ホームページへ
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2011年02月17日

「ロシア音楽の夕べ」リハーサル&公演レポート[マリインスキー・オペラ]

2月16日、今ツアー唯一の「ロシア物」を横浜で披露!
流麗、雄大かつ壮絶な演奏を繰り広げ、客席を熱狂させました。

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颯爽とリハーサルを開始

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合唱を入れてのリハーサル

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リハーサル終了後もなにやら入念にチェック

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ゲルギエフ&マリインスキー劇場管は優美さと野性味を兼ね備えています。
ますます絶好調のこのコンビ!!

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情熱的で圧倒的なコーダ(ショスタコーヴィチの第5交響曲)で締めくくりました。

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終演後のサイン会は長蛇の列でした。

ゲルギエフ芸術週間も最終章に突入。
18日からの「トゥーランドット」も絶対に見逃せません!


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演情報≫
[日程]
2011年2月18日(金) 18:30 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
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2011年02月15日

「パルジファル」第3幕 リハーサル・レポート[マリインスキー・オペラ]

昨夜の興奮の余韻をかすかに感じるサントリーホール。
本日もゲルギエフ&マリインスキー管は絶好調!
極限の緊張感と精緻で温もりあるサウンドで「パルジファル」の世界を描き出そうとしています。
いま世界で望みうる最高で理想のグルネマンツを演じるルネ・パーペを特別ゲストに迎え、昨夜の熱演も記憶に新しいマリインスキーの若きテノール セミシュクール(パルジファル役)、「影のない女」のバラク役を味わい深く演じたウメーロフがアンフォルタスで出演。

今夜の「パルジファル」も期待度大! 最高の「癒し」をお約束致します。

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ゲルギエフが招聘を熱望したパーペとまずは挨拶

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「漆黒のダイヤモンド」深くビロードのような美声。ホール全体に響きわたる現代最高のバス歌手はだてじゃない。
充実のバス陣を誇るマリインスキー劇場ながら、ゲルギエフは最後までパーペの招聘に拘った。

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「そこは音を少し抑えて」小さなジェスチャーで的確に指示。

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リリックながら力強く輝かしいセミシュクールの声はパルジファル役にぴったり

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舞台袖からのワンショット
 
開演は本日2月15日19:00 サントリーホール 
本日もご期待下さい。
「パルジファル」の公演情報はこちら

◆本日の予定上演時間 
18:30 開場/19:00 開演
      第1部 ≪約30分≫
      「ローエングリン」第1幕への前奏曲 ≪10分≫
      「ローエングリン」第3幕への前奏曲 ≪3分≫
      「タンホイザー」序曲 ≪15分≫
        ┃
19:30 休憩 ≪20分≫
        ┃
19:55 第2部 ≪約85分≫
      「パルジファル」より第3幕 ≪85分≫
        ┃
21:25 終演(予定)


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演情報≫
トロイアの人々の詳細はこちら

[日程]
2011年2月15日(火) 19:00 サントリーホール 「ワーグナーの夕べ」
2011年2月16日(水) 19:00 横浜みなとみらいホール 「ロシア音楽の夕べ」
2011年2月18日(金) 18:30 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
詳しい情報は公式ホームページへ
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2011年02月12日

『影のない女』リハーサル・レポート[マリインスキー・オペラ]

公演初日の前日2月11日、東京文化会館にて「影のない女」の舞台稽古が行われました。
ジョナサン・ケントの演出は紗幕と映像を駆使した絶品の舞台!
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美しい絵画を一枚一枚めくるように場面が展開します。歌を邪魔することは決してなく、かつ視覚的にも絶妙な人物配置は熟達の演出家の真骨頂です。また超重量級の歌手5人を必要とすることから、世界でも上演頻度が低いこの作品ですが、マリインスキー劇場の歌手たちの充実ぶりは特筆すべきです。この演目を自前の歌手だけで上演してしまうのですから、この劇場のレベルの高さは驚愕もの。合唱や裏方音楽スタッフのレベルも最高レベル!さらに短時間でこの演出を理想の状態に仕上げてしまう我が国の舞台&照明スタッフの完璧な仕事ぶりには頭が下がると同時に誇りをも感じます。また日本語字幕はR.シュトラウスを専門とする広瀬大介氏の渾身の力作で作品を分かりやすくご紹介します。
近年、世界中の劇場で予算の縮小など様々な理由から、歌手たちが短時間の稽古で作品を舞台にかける傾向にありますが、本作品はマリインスキー劇場所属の歌手たちがじっくり腰を据えて入念に仕上げた作品。ゲルギエフが「絶対の自信を持ってのぞむ」と意気込む本作品にご期待下さい。
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<サイドから見ても美しい舞台>

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<客席からの合唱が効果的に使われています。>

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<来日を記念して作られたサインボード。出演者が次々にサインしていきます。>

【インタビュー】
エデム・ウメーロフ(バラク役:2/12、13両日出演)
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リハーサルの第1幕と第2幕の休憩中に聞きました。
Q:朗々と響きわたる素晴らしい声、そしてあなたの舞台姿を見ているとバラクの悲哀が溢れるばかりに伝わってきますが、どのようにこの役を準備されたのですか?
A:そう言っていただいてとても嬉しいです。この役を準備する上で気を付けていることは音とテキストの内容を吟味することです。もちろんテキストや原作も注意深く読みました。しかし何よりも譜面(音楽)が教えてくれることが多いです。譜面に委ねることにより自然にバラクの気持ちを伝えられると感じています。また自分の人生で体験したことも役立っています。例えば女性は何をやっても満足しない。指輪をプレゼントしたら、その場では喜ぶけれど、すぐに次のものが欲しいなどと言い出します。あなたにも分るでしょ(笑)。
この作品を勉強するには時間がとても時間がかかりました。最初はなかなか頭に入ってこなかったのです。しかし勉強を重ねているうち、ある瞬間から自然に頭に入ってくるようになり、そこからは覚えるのがとても速かったです。

エレーナ・ネベラ(皇后役:2/13出演)
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リハーサルの第2幕と第3幕の休憩中に聞きました。
Q:来日の経験は?
A:初めての来日です。ここにいることが出来て幸せです。これが最後の来日にならないことを祈っています。ただし来年は東京交響楽団のシェーンベルク「期待」で来日するのでまた日本に来ることが出来ます。(笑)

Q:ドルトムントの劇場をはじめドイツを中心に活躍されていますが、あなたにとってマリインスキー劇場とは?

A:ドルトムントはキャリアの初期の話で現在はフリーで活動しています。ボローニャやヴェネツィアのフェニーチェ劇場などにも出演しています。もちろんマリインスキー劇場にも何度も出演させていただいています。マリインスキー劇場は私にとって根本のような存在です。母国の劇場ですし、オーケストラ、歌手に最高レベルの素晴らしい音楽家が揃っています。マリインスキー劇場への出演は私を成長させてくれます。
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<出番前に役になりきって写真に応じてくれました>

Q:「影のない女」という作品と皇后役の魅力を教えてください。
A:この作品はあまり上演頻度の高くない作品ですが、私自身とても気に入っていたます。
皇后役は今の私の声にぴったりとあっています。私の持っている声の可能性を全て披露出来る役だと感じています。また最後に「自己を犠牲にする」というのも個人的に共感しています。日本でこの役を歌えることは本当に嬉しいです。
実はこの作品のもう一人のソプラノが歌う、影のない女役(バラクの妻)にも興味があります。今の私の声にはあっていませんが、将来は必ず歌ってみたいです。

公演初日、皇后役を歌うムラーダ・フドレイからもコメントをもらいました。(皇后役:2/12出演)
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Q:日本の聴衆やホールの印象をお聞かせください。
A:本当にどこのホールも素晴らしい響きで、歌いやすいです。
どこのホールで歌っても聴衆の皆さんはとても暖かい雰囲気ですね。

Q:来日は何回目ですか?
5回目です。今回、マリインスキー劇場と共に来日できて嬉しいです。

Q:今回の来日公演では「影のない女」の皇后、そして「トロイアの人々」でカサンドルという難しい役に挑戦されてますが。
A:そうですね。両方ともとてもやりがいのある難しい役ですね。特に「トロイアの人々」は今回コンサート形式なのでどのようになるか少し緊張していますが、素晴らしい演奏会になると思いますので期待していて下さい。
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2011年02月09日

「影のない女」舞台設営レポート[マリインスキー・オペラ]

昨日から本格的に「影のない女」の舞台設営が始まりました。
装置は大きく設計図もかなり複雑ですが、スムーズに進められていました。

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床にも鮮やかな色が付いており、とても幻想的。
本番が楽しみです!

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何人かの奏者はピットにおさまりきらなかったので、舞台の上にオーケストラスペースを作りました。

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1幕2場、現実世界のセット。

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セットの裏、青いジャージのスタッフが持っているのはリモコン。
これでセットを前後に動かすのです。


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鷹を上下させています。この背中に人が乗るので慎重にチェック。


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演情報≫
トロイアの人々の詳細はこちら

[日程]
2011年2月12日(土) 16:00 東京文化会館 「影のない女」
2011年2月13日(日) 14:00 東京文化会館 「影のない女」
2011年2月14日(月) 18:30 サントリーホール 「トロイアの人々」日本初演!
2011年2月15日(火) 19:00 サントリーホール 「ワーグナーの夕べ」
2011年2月16日(水) 19:00 横浜みなとみらいホール 「ロシア音楽の夕べ」
2011年2月18日(金) 18:30 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
詳しい情報は公式ホームページへ
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2010年12月01日

【記者会見レポート】芸術総監督&首席指揮者ワレリー・ゲルギエフ大いに語る![マリインスキー・オペラ]

2011年2月、7回目の来日公演を行うマリインスキー・オペラ。
ロンドン交響楽団来日公演で来日中のマエストロが、今回のマリインスキー・オペラの来日公演について、記者会見を行いましたので、その模様をお伝えします。
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自身が最も自信をもつ演目&プロダクション
今回のマリインスキー・オペラの公演で、“今の”マリインスキー・オペラのもつ魅力を十分に満喫していただける、私どもが最も自信を持つ演目&プロダクションを“選りすぐって”日本の聴衆の皆様にお見せしたいと考えています。

日本を“実験的な”舞台には決してしたくはありません
私は日本の聴衆の皆様が舞台芸術に対して深い理解を示しておられることを、来日公演で舞台に立つ度に直接肌で感じています。そして私は十分な準備をして鑑賞に臨まれる日本の皆様には、私どもとしましても、上演を重ね、舞台での成功を確信している“満を持しての”演目のみをお持ちすることにしています。日本公演の大舞台で、実験的な舞台上演を行うということは、私たちには考えられないことです。十分に準備を行って公演を行いますので、わたしたちの劇場が持てる力を全て出し切る舞台にご期待いただきたいと思います。

歌劇「影のない女」(R.シュトラウス)
一言で言いますと、「驚くべき作品」です。この作品は、上演機会が決して多いとはいえない、通常のオペラ・ハウスの、いわゆる「レパートリー・オペラ」ではない演目ですが、間違いなくR.シュトラウスの最高傑作のひとつ、ということができる作品です。私たちマリインスキー・オペラは初来日以降つねに日本の皆様に“新しい”“面白い”プロダクションをお見せしようと努めてまいりましたが、この作品によって、私たちの劇場がもつ、日本の聴衆の皆様に対する「真剣な気持ち」を表したいと考えています。
この作品は、人間が生活する空間と霊界の空間が交錯する舞台で、この2つの世界を舞台に描き出すことがこのオペラの上演の最も大切な「鍵」となりますが、演出のジョナサン・ケントは映像技術も取り込んで、見事な出来栄えの舞台に仕上げてくれました。また、オーケストラの巨大な音量から透明なピアニシモまで、R.シュトラウスのめくるめく管弦楽の世界の中で繰り広げられる舞台に、是非ご期待ください。
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歌劇「トロイアの人々」〔コンサート形式〕(ベルリオーズ)
ベルリオーズの巨大な作品。そして内容も素晴らしい作品といえます。ただし、この作品の上演には、難役を歌いきる実力のある歌手たちをそろえなければ上演できない作品です。「トロイアの人々」は長大な作品ですが、私たちはこの作品をできる限りオリジナルに近い形で皆様にお見せしたいと考えています。

歌劇「トゥーランドット」(プッチーニ)
私のプッチーニ作品への愛情を、この「トゥーランドット」でご覧いただきたい!

私が、キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)のオペラの指揮台に最初に立ったのは、プッチーニの「マノン・レスコー」の舞台でした。当時はプッチーニ独特の層の厚い音楽、明るく瑞々しく輝く音楽を、歌手の声を掻き消すことなく、どのように上演するか、ずいぶん悩みました。ただあのころは体全部を使って、腕を振り回して、力いっぱい指揮していたのではないかと思います(会場中笑)。今はもう少しコンパクトな指揮になったと思いますが(笑)ジェスチャーが小さくなっても、プッチーニの作品に対する私の愛情の大きさはまったく変わりません。
そして、この作品にも素晴らしい歌手たち…ソプラノのグレギーナ、テノールのガルージン、ソプラノのゲルズマーワ…の出演による、充実した舞台を楽しみにしていただきたいと思います。
また、今回は「アルファーノ版」で上演いたしますが、今はこの版の最もオリジナルに近い形で上演したいと考えています。

歌劇「パルジファル」第3幕〔コンサート形式〕(ワーグナー)
私たちは、世界的な素晴らしいバス歌手、パーペとの共演の機会を得ました。
パーペの出演による、私どもの「マリインスキー・レーベル」のCDにも、この作品を収録しましたが、非常にクォリティの高い内容になっています。
私どもが練りに練って仕上げた「パルジファル」(註:第3幕・コンサート形式)にどうぞご期待ください。

私たちはオペラ界における“サッカー王国ブラジル”のようになりたいと考えています
世界の名門サッカーチームで活躍する選手に、ブラジル出身の選手が多いですね。
ブラジルがレベルの高い名選手を輩出する背景には、彼の国がもつ“サッカーに対する熱”と名選手を育てる土壌があるためだと思います。私たちの劇場も常に才能の発掘に努め、若い芸術家を育成するシステムを作り上げ、彼らに活躍できる場を提供してきました。そして今、私たちの劇場から巣立った才能が世界の一流劇場の舞台で聴衆を沸かせています。
ブラジル出身の選手がワールド・カップでドリーム・チームを結成して試合に臨み、世界の人々がサッカーにおけるブラジルの偉大な存在を認識するように、私たちの劇場も、私たちの劇場に学んだ芸術家たちが後に世界に認識されることによって、オペラにおける「サッカー王国ブラジル」のようになりたいと考えているのです。
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最後にフォトセッションを行い、和やかに終了しました。
また、会見の様子はUstreamの「過去のライブ」からご覧になれます。
http://ustre.am/qUxY

≪Yahoo!ニュースでも取り上げられました!≫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101202-00000004-pia-ent

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2010年08月20日

「影のない女」リュブリヤナ公演レポート[マリインスキー・オペラ]

リュブリヤナ・フェスティヴァル2010、リヒャルト・シュトラウス《影のない女》レポート

 
スロヴェニアの首都リュブリヤナ。旧ユーゴスラヴィアの中でもっとも西側に近い国であり、イタリアのトリエステ、オーストリアのクラーゲンフルトなどへはわずか100キロ程度。
 高みから街を見下ろすと、赤い屋根の古い建物と、コンクリートの打ちっ放しによる集合住宅が雑然と建ち並び、ハプスブルク時代の古都、旧共産圏時代の息吹を同時に感じることができる。
 今年7月から8月にかけて催されている「リュブリヤナ・フェスティヴァル2010」。同地出身の偉大なメゾソプラノ歌手マルヤーナ・リポヴシェクが登場するチャイコフスキー《スペードの女王》と並び、フェスティヴァルの目玉と目されているのが、マリインスキー劇場による、スロヴェニア初演となるリヒャルト・シュトラウス《影のない女》(8月11、12日)。来年2月の来日公演で披露される演目でもある。
 会場は多目的ホール、ツァンカルイェヴ・ドムCankarjev dom(2010年現在、数ブロック離れたところにあるスロヴェニア歌劇場は改修中)。舞台から見て客席が扇状に広がっており、どの席からも舞台が近い。
 ジョナサン・ケントの演出は、皇帝と皇后の住まう天上の世界を、紗幕を下ろして絵画的・幻想的に描く。だがこの演出の要はむしろ、雑然としたバラクの家のほうかもしれない。現代風で殺風景なその様子が、そのまま夫妻の荒涼とした心象風景を映し出すことに一役買っており、天上の美しさ・非日常性と好対照を成している。
  音楽的にも、特に第1幕と第2幕において、通常の上演ではカットされる場所もそのまま演奏されているのも注目されよう。
 歌手の中では、バラクの妻を歌ったオリガ・セルゲーエワの圧倒的な迫力に人気が集まる一方で、エレーナ・ネベラによる可憐な容姿と芯の強い歌唱で造形された皇后も出色。
 音楽監督ワレリー・ゲルギエフは、大音量を響かせるだけでなく、繊細な音の絡み合いを通じて登場人物の内面を音楽で表現することに重点を置き、個性的にシュトラウスの世界を再現して見せた。
 演奏後もゲルギエフは本作への愛情と意気込みを切々と筆者に語ってくれた。半年後に控える日本公演も、作品の真価を多くの人に伝える素晴らしい上演となることだろう。

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街中にあふれかえる「リュブリヤナ・フェスティヴァル」のポスター。
ゲルギエフと《影のない女》。

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リュブリヤナ城から市内を眺めたところ。
真ん中・高いビルの左横の建物が、会場の「ツァンカルイェヴ・ドム」。

文・写真 :広瀬 大介(音楽学・音楽評論家)



≪マリインスキー・オペラ2011≫
http://www.japanarts.co.jp/html/2011/opera/mariinsky/
[公演日程]
2011年2月12日(土) 16:00 東京文化会館 「影のない女」
2011年2月13日(日) 14:00 東京文化会館 「影のない女」
2011年2月18日(金) 18:30 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
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2010年07月13日

大傑作、ベルリオーズ《トロイアの人々》日本初演に寄せて[マリインスキー・オペラ]

激しく色彩豊かなマリインスキー・サウンド 
〜カーネギー・ホールからサントリーホールに上陸〜
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 ベルリオーズ《トロイアの人々》は、いつ聴いても凄い作品であると思う。そのモニュメンタルなテーマといい、シンフォニックなテクスチャーに富んだオーケストレーションといい、ベルリオーズ畢生の大作と呼ぶに相応しい壮麗さには、聴く度に圧倒される。ニューヨークでは幸いなことに、何度かこの大作を聴く機会があったが、ワレリー・ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場管弦楽団が今年の3月9日と10日にかけてカーネギー・ホールで行った全曲演奏は、マリインスキーの総合力によってこの曲の魅力を改めて叩きつけてくる、鮮烈な演奏であった。
 この時のマリインスキーの演奏で先ず挙げなくてはならないのは、その合唱の威力だろう。合唱に非常に大きな役割が与えられているこの作品だが、特に第1部『トロイアの陥落』では、冒頭から合唱が主役と言えるほど、大きなウエイトを占めている。マリインスキー合唱団の濃密なアンサンブルは、冒頭の祝祭間に満ちた景から劇的な切迫感があって、一気にエピックな世界に聴衆を誘う。そしてその劇的緊張は、濃く色彩豊かなマリインスキーのオーケストラによって、避けようのない悲劇へと迷うことなく突き進む。
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マリインスキーはまた、第2部『カルタゴのトロイアの人々』における有名なディドンとエネの二重奏のような、オーケストラのセンシュアルな響きがどこまでも続き、胸が張り裂けんばかりの陶酔の世界も、余すことなく表現する。彼らが聴かせる、ベルリオーズのダークな危険さも孕んだ美しさは、ゲルギエフが育て上げたアンサンブル力の、賜物といえるだろう。
 マリインスキー劇場の公演には、いつもその豊富なソリスト陣にも感心させられる。カーネギー・ホールでも、激しくも誠実な表現で最後の長大なモノローグまで歌い通したディドン役エカテリーナ・セメンチュクなど、マリインスキー生え抜きの歌手の活躍に、大喝采が浴びせられた。
 この《トロイアの人々》、カーネギー・ホールでは2夜に分けられてしまったが、日本では一夜のうちに全曲が通して演奏されるという。ゲルギエフが激しくドライヴする濃密なマリインスキー・サウンドは、ベルリオーズの傑作の日本初演に相応しい、緊張感溢れたドラマを奏でるに違いない。
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小林伸太郎(音楽ジャーナリスト、在ニューヨーク)
Photo:田中克佳 

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2010年07月03日

ゲルギエフ×グレギーナ最強の「トゥーランドット」マリインスキー・オペラ現地レポート!

現在サンクトペテルブルグに打合せ&取材のため滞在しているスタッフ「M」から、昨夜7月2日(金)にマリインスキー劇場で上演されたプッチーニのオペラ「トゥーランドット」のレポートが届きましたので、ほやほやをいち早くお届けします!
(写真はまた追って掲載しますのでお楽しみに!)

カリスマ2人による 圧倒的で、繊細な「トゥーランドット」
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「現代最高のトゥーランドット」マリア・グレギーナが、ゲルギエフ率いるマリインスキー・オペラと共演し、満席の会場から大喝采を浴びました。
昨日(7月2日)の公演は、2ヶ月にわたる白夜祭のメインイベントのひとつ。
まずは冒頭からマリインスキー歌劇場管弦楽団の美しく、怪しく、そして何かを予感させるような音楽が、客席を「トゥーランドット」の世界に誘いこみました。
今までに何回も上演され、さまざまな演出(バージョン)が作られていますが、マリインスキー・オペラの舞台は、トゥーランドットの純粋さ、成長、カラフやリューや群集との関係を効果的に表現しながらも、とても正統的なもの。

終演後のインタビューで、ゲルギエフが「今回の演出は決して奇をてらい、観客を驚かせるようなものではありません。私はただプッチーニの音楽の持つ素晴らしさを、最高の歌手と合唱、そしてオーケストラで伝えたいのです」と語っていましたが、その言葉が、今回来日する「トゥーランドット」の魅力を伝えてくれています。と同時に、ただ単に正統的というだけではないところも、今回の見どころの一つ。
 それは、舞台の中央に、回転したり、合唱団が出入りしたりできるような仕組みが施された円形の台。これが、急な傾斜のある床の中央に置かれているので、ぐんとせりあがったり、沈んだりするように見えるのです。
 さらに、その円形の台の中央から、白い衣装に身を包んだ合唱団が出てきて、透明な声を響かせるとトゥーランドットと純潔と、彼女に課された宿命とが舞台全体から伝わってくる、非常に印象なシーンの一つになっていました。
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そしてやはり、マリア・グレギーナは、登場した時から違いました。
圧倒的なオーラを漂わせ舞台に登場するのですが、そのカリスマ性だけではなく、 トゥーランドットの心の変化を繊細に表現。残忍でエゴイスティックなだけではない、むしろすべての女性がトゥーランドットに自分自身を重ねあわせ、共感してしまう・・・という役づくりをしていました。
それにあわせ、グレギーナは圧力を感じるほどのフォルテッシモでも、胸のうちを吐露するシーンでも、声量にとともに豊かな響きがあるアリアは、「世界のトゥーランドット、ここにあり!」と確信させてくれました。
今回の上演は、グレギーナの他にも、カラフ役にガルージン、リューにシェン・ナという中国人の歌手がゲストとして招かれており豪華なキャストでしたが、もうひとりの主役とも言えるのがゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団。
ゲルギエフが放つエネルギーが歌手にインスピレーションを与え、オーケストラからドラマティックな響きを紡ぎだしていました。
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♪公演詳細は下記をご覧ください。
来日公演は2011年2月! グレギーナの出演日は2月19日、20日です。
http://www.japanarts.co.jp/html/2011/opera/mariinsky/turandot.htm


マリインスキー・オペラ日本公演専用のツィッターアカウント
@mariinsky_opera

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2010年06月28日

マリア・グレギーナ、ヴェローナ音楽祭2010のオープニング公演に出演[マリインスキー・オペラ2011]

2011年マリインスキー・オペラに出演するマリア・グレギーナがヴェローナ音楽祭2010のオープニング公演「トゥーランドット」に出演しました。その様子をフリーライターの千葉望さんがレポートしてくださいました。
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指揮:ジュリアーノ・カレッラ
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
衣装:ワダ エミ

<主な配役>
トゥーランドット:マリア・グレギーナ
カラフ:マルコ・ベルティ
リュウ:タマール・イヴェリ
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 6月18日、今年の「ARENA di VERONA」が開幕した。今年の話題は何と言っても名演出家フランコ・ゼフィレッリが88歳を迎え、今後オペラ演出から引退すると発表したことを記念する「オール・ゼフィレッリプログラム」となったことだろう。「トゥーランドット」「アイーダ」「蝶々夫人」「カルメン」「イル・トロヴァトーレ」の5演目すべてがゼフィレッリによる演出上演され、音楽祭のサブタイトルも「88° Festibal 2010/Franco Zeffirelli e l‘Arena」。ヴェローナの街中に、またミラノ中央駅にも公演ポスターが貼り出され、イタリアが誇るマエストロへの敬意と愛情が感じられた。
 その初日に上演されたのが「トゥーランドット」である。ゼフィレッリ演出、指揮ジュリアーノ・カレラ、衣装ワダエミらによって創り上げられた舞台は金色に輝く豪華な紫禁城のセットがまぶしいほどで、初日の華やかな雰囲気をいやがうえにも高めていた。主役のトゥーランドットは来年2月に来日が予定されているマリア・ゲルギーナ、カラフにはマルコ・ベルティ、リューはタマル・イヴェリという顔ぶれ。すでにドラマティック・ソプラノとして評価の高いマリア・グレギーナは、氷の姫君らしい堂々とした姿で登場した。豪華なセットや衣装にも負けない輝かしさには、姫というより女王の風格があった。
 乾いた風が吹き抜ける歌手にとっては決してよいとは言えない条件。息をすればのどが渇いてしまい、音程や音質を維持するのもむずかしそうに思われたが、グレギーナはさすがにたじろがず、分厚いオーケストラや合唱と渡り合ってドラマティックな歌声を響かせた。難曲ばかりのアリアをたっぷりと聴かせ、ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場との来日公演での歌いぶりを期待させるに十分だった。
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文:フリーライター 千葉 望
Photo:2010 Fondazione Arena di Verona

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2010年06月18日

「影のない女」の現地レポート[マリインスキー・オペラ2011]

白夜の都市、サンクトペテルブルグに出張したスタッフ P が帰国!
6月13日にマリインスキー劇場で上演されたゲルギエフ指揮「影のない女」の現地レポートをお届けします!

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盛大なカーテンコールに応える出演者たち
左から アモノフ(皇帝)、サヴォーワ(乳母)、フドレイ(皇后)、ヴァネーエフ(バラク)、ゲルギエフ、セルゲーエワ(バラクの妻)


白夜のもとでのゲルギエフ&マリインスキー・オペラ
R.シュトラウス「影のない女」
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 6月13日。この夜にロシア、サンクトペテルブルグにおける白夜祭で上演されたR.シュトラウスの歌劇「影のない女」は、主役5人の火花散る舞台であり、優れた演出による大成功の舞台であり、鬼気迫るオーケストラの究極の表現の舞台であり、これらの要素が相乗的に高めあうことによって、劇場内が大歓声につつまれ、尋常ならざる大成功を収めました!
 霊界に住む王や、皇帝、皇后が登場するメルヘンの世界を描きながら、同時に人間の夫婦と家庭、その「愛」のありかたを描く「普遍のテーマ」を取り上げるこの作品が、「オペラの中のオペラ」と呼ばれるにふさわしいものであることを実感すると同時に、この一夜の「影のない女」を観ても、ゲルギエフ&マリインスキー・オペラが世界第一級の評価を得る,総合的な力がみなぎっている“オペラ・カンパニー”であることを十分に再認識し、納得させられる舞台でした。
 中でも3人の女性(皇后役のムラーダ・フドレイ、バラクの妻役のオリガ・セルゲーエワ、乳母役のオリガ・サヴォーワ)がプリズムのように輝きを交錯させ、歌声と演技を披露する舞台は、「人の声による芸術」が現代到達しうる一つの“極み”すら感じ入るほどの完成度でした!

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まだまだ書き足りないですが、時差ぼけ中につき、取り急ぎの短いレポートをご容赦ください。
これから、歌手たちのインタビューなど随時、発信していきます!


≪マリインスキー・オペラ2011来日公演≫
2011年2月12日(土) 16:00 東京文化会館 「影のない女」
2011年2月13日(日) 14:00 東京文化会館 「影のない女」
2011年2月18日(金) 18:30 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月19日(土) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」
2011年2月20日(日) 14:00 NHKホール 「トゥーランドット」

詳しい公演情報はこちらから
posted by Japan Arts at 19:28 | マリインスキー・オペラ2011>レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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